大阪はミナミのアメリカ村の一角に御津八幡宮があります。名前の由来は平成元年まであった、八幡筋の八幡町という地名そのまま。「御津宮」(みつぐう)とも呼ばれます。
「御津」というのは港のことです。その昔はこのあたりまでが海だったのです。
そして、私は若い頃から知ってるんですね、御津八幡宮は。
大阪一番の若者の街、アメリカ村にありますから、アメ村へ遊びに来た事がある人なら、一度や二度は前を通りかかり、必ず目にした事があるはずです。
正直、今はアメリカ村に足を向ける事はほとんど無くなってしまいましたんで、本当に久しぶりのお参りです。
歴史は古く奈良時代からミナミの氏神様として祀られているのです。御祭神は應神天皇、仲哀天皇、比咩大神。摂社に石宮社「倉稲魂命」。
東大寺建立にあたって宇佐八幡宮を勧請したとも伝えられるといいますが、大火災や第二次世界大戦の空襲にて古文書は失われてしまって、正確な由緒は不明になってしまいました。
7月に行われる夏祭りは氏子であるアメリカ村や心斎橋筋商店街の人達が協力して、神輿の渡御が行われ、賑やかな街に似合った祭りが行われています。
鳥居はシンプルな神明鳥居。
残念ながら、長らく見た事が無いのですが、春の桜が綺麗で、境内は賑やかなアメリカ村とは一線を引いた空気が流れていた事を良く覚えています。
御津八幡宮の石敢當
石敢當と書いて「いしがんとう」と読みます。
これは沖縄地方を中心に広く伝わる魔除けで、T字路などに設置されます。元々は中国から伝わって来たものだそうです。
その石敢當がアメ村のど真ん中にあるのです。おそらくは、沖縄から内地へやってきて成功を収めた方が奉納したのでは無いでしょうか。
南側の鳥居をくぐったすぐ左手、古井戸の前にあります。
御津八幡宮へのアクセス
アメリカ村のど真ん中、コインパーキングはあちこちにありますが、公共交通機関を使ってのアクセスがやはり便利だと思います。
大阪市中央区西心斎橋2-10-7