願いが叶う 堀越神社

堀越神社

木肌が美しい、堂々とした神明鳥居がお迎えしてくれる、堀越神社です。

堀越神社について

かの四天王寺を建立した聖徳太子が四天王寺の建立と時を同じくして、創建したのが堀越神社だとのことです。

ご存知、この界隈は四天王寺を始めとする大阪の歴史が詰まっている土地、歴史好きの私などは、当ブログにも度々登場するお気に入りな場所として散策が半ばライフワークとなっています。

境内の西側には大阪夏の陣、冬の陣で知られる茶臼山があり、天王寺公園(今のてんしば)へと続く気持ちの良いエリアです。

境内の南には、明治の中頃まであった、美しいお堀を超えてお詣りしていたことから、堀越神社と呼ばれる様になったとのことです。もしかすると、今も通称ちゃぶ池と呼ばれる河底池(かわぞこいけ)と繋がっていたのかもしれませんね。

かわぞこいけには今も和気橋(わけばし)を言う雰囲気の良い橋がかかっているので、その橋を超えて堀越神社にお詣りすると、まさに「堀越」だな、とくだらないことを思いながら、この日は公園側からアクセスしました。

ご利益

堀越神社

御祭神は第三十二代 崇峻天皇(すしゅんてんのう)、配祀として小手姫皇后、蜂子皇子、錦代皇女がお祀りされます。

昔から大阪の地では、堀越さんへ行って、一生に一度の願いを、との言い伝えがあって、多くの人がお参りに訪れたと言い、今も全国から参拝者が訪れるそうです。

聖徳太子が創建したというだけあって、四天王寺を外護する四天王寺七宮(してんのうじしちのみやの一つとなります。

ちなみに、四天王寺七宮は

大江神社(夕陽丘町)
上之宮神社(上之宮町 大江神社に合祀)
小儀神社(勝山1丁目大江神社に合祀、四天王寺東門前)
土塔神社(大道1丁目大江神社に合祀、四天王寺南門前)
久保神社(勝山2丁目)
河堀稲生神社(大道3丁目)
堀越神社(茶臼山町)

の七つで、七宮巡礼などは知る人ぞ知る巡礼コース。

この七つを線でつなぐと北斗七星の形になるのです。ここで詳しくは書きませんが、四天王寺には道教に基づいた北斗七星が彫り込まれた「七星剣」があったそうで、七宮についてはまたいずれじっくりと書き記したいと思います。

また、男性の四十二歳の厄年の厄除けの神社としても有名です。

神社と言うのは、東を向いている神社というのは少なく有りませんが、厄年には東向きの神社にお詣りすると厄除けになると言われているのです。

お稲荷さん

堀越神社

以前は茶臼山の山頂にお祀りされていたそうで、徳川家康が大阪夏の陣の茶臼山の戦いの際には危機を救われた、という言い伝えもあるお稲荷さんです。

太閤さん贔屓の我々大阪人にはあまり響かないかもしれませんが、界隈には、すぐ近くにある一心寺に残されている「霧ふりの松」など、当時を偲ばせる家康公にまつわる話が幾つも残されています。

かえる石

堀越神社

蛙の形をした霊石で、念じることで「失ったものがかえる」というご利益が有ります。

熊野第一王子之宮

堀越神社

熊野権現の分霊を祀った九十九王子の第一王子「窪津王子」です。

平安時代は、熊野詣が盛んで、蟻の熊野詣などとも呼ばれ、熊野巡拝の前には、まずここでお詣りしてから出発したんだそうです。

御神木

かってはどうだったかは分かりませんが、それほど広く無い境内には、数度にもなる落雷や火災を乗り越えた、樹齢約550年にもなるという御神木に触れることが出来ます。

太上神仙鎮宅七十二霊符尊神

堀越神社

御神木のすぐとなりに祀られるのが太上神仙鎮宅七十二霊符尊神、ちんたくさんと呼ばれます。

節分や七夕の際に家内安全、商売繁盛の大祭・星祭りが催され、護符を発符していただけます。こちらは、お守りやお札ができる元となった神様なのです。

御朱印

堀越神社 御朱印

御朱印は、正面鳥居の手前、左側に有る社務所でいただきます。「猫が居るので開けられません」という張り紙がほっとしますね。

堀越神社 社務所

お守りなどもこちらでいただけます。

アクセス

駐車場などは無いので、車でアクセスする際には、近くのコインパーキングを利用します。特に休日などはどこもかしこも満車になるので、公共交通機関の利用をおすすめします。

堀越神社社務所

 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1?8
 06-6771-9072
 公式サイト

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