かの聖徳太子が四天王寺を建立する際にこの地を訪れ、導かれ御堂を建て、聖徳太子の守護仏と伝えられる「如意輪観世音菩薩」を安置したのが始まりだと言われています。
鎌倉時代の初めには、親鸞が参籠(さんろう)した寺院、西国三十三所観音巡礼の十八番目の札所、洛陽三十三所観音巡礼の一番目の札所、いけばな発祥の地として、全国から沢山の方が参拝に訪れます。
紫雲山頂法寺(しうんざん ちょうほうじ) 六角堂
正式な寺号は紫雲山頂法寺ですが、六角形の形をした本堂の前には真ん中がくぼんだ「へそ石」と呼ばれる石があり、その位置が京の中心とも言われ、京都に暮らす人々からは、親しみを込めて「六角堂」「六角さん」と呼ばれています。
なぜ六角なのか?と誰もが思うかも知れませんね。
六角堂の御詠歌は
「わが思う心のうちは六(むつ)の角ただ円(まろ)かれと祈るなりけり」
六(むつ)の角と言うのは、六根「眼根(視覚)耳根(聴覚)鼻根(嗅覚)舌根(味覚)身根(触覚)意根(意識)」を指し、六根清浄、円満を願うと言う意味です。
また、仏教では、世界は天上道、人間道、地獄道、修羅道、餓鬼道、畜生道からなる、六道輪廻という考え方があり、六角堂という名称を持つ建造物のある寺院は全国各地にあります。
此のあたり、興味のある方は今の世の中、ネットで検索いただければ直ぐに詳しいことを知ることができるかと思いますが、六観音、六地蔵など、「六」という数字は、沢山身近に触れることができるなと、日本人の仏さんとの関わりを改めて思いました。
頂法寺のご本尊の 如意輪観世音菩薩 は輪廻に迷う者を救ってくださるという仏様です。
御朱印
西国三十三霊場納経帳に御朱印をいただきました。この調子だと、三十三箇所結願までは、まだまだ時間がかかるのは間違いありませんが、三十三箇所は各寺院だけじゃなく、周りも楽しんでと言うポリシーがあるので、気長に参拝する所存です。
納経所は本堂に向かって右側手前、お茶所と一緒にあります。
鳩にお願い 六角堂 一願成就
鳩のおみくじや鳩絵馬など、平和の象徴である鳩が沢山(境内には本物の鳩も沢山)、画像は「六角堂 一願成就」です。
心から実現したいと思っているお願いごとを紙に書いて、鳩の中に入れ、御本尊の如意輪観世音菩薩にお願いします。
六角堂に納めても良いし、持ち帰ってお祀りしても良いとのことなので私は持ち帰りました。
拝観時間とアクセス
拝観時間は 6:00~17:00 (納経は8:00から受付)
拝観料は無料です。
公共交通機関でのアクセスは、市営地下鉄「烏丸御池」駅5番出口からが一番近くて徒歩約3分、阪急京都線「烏丸」駅21番出口から徒歩5分です。
京都市内の寺社をめぐる際は、路線が複雑で分かりづらいですが、バスを使った一日乗車パスがリーズナブルでお得かもしれません、
近辺には、京の台所「錦市場」や京都文化博物館など京都「らしい」町並みが楽しめるかと思います。