住吉大社といえば、摂津国一宮、全国に2300ある住吉神社の総本社として、界隈では住吉っさん(すみよっさん)と呼ばれ親しまれ、毎日大勢の方がお参りに訪れる神社です。
初詣といえば住吉っさんともいわれ、正月三ヶ日の参拝客数は毎年200万人を超える人気の初詣スポット、もちろん、そんな住吉さんは、普段からわざわざ足を運ぶ価値のある神社なのは言うまでもなく、もう何年もの間、毎月の初辰さんまいりへと友人たちと賑やかに出かけるのが恒例となりました。
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初辰さんの参拝
月の最初の辰の日は住吉大社の初辰さんまいりです。
初辰さんといえば、招福猫があまりにも有名です。
楠珺社で授与料500円で招福猫を授かり連れて帰ります。左と書いてあるのは奇数月は左手、偶数月は右手を上げており、今月は左と言うわけです。
招福猫が四十八体並ぶ、つまり、四十八回お参りしたら、「四十八 初辰」~「始終 発達」。商売発達・家内安全の神様として遠方からもお参りに来る人で早朝から大賑わいとなります。
初辰さんのお参りルート
初辰さんはお参りする順番が決まっています。
種貸社(たねかしさん)、楠珺社(なんくんさん)、浅沢社(あさざわさん)、大歳社(おおとしさん)の四社を順番にお参りします。
これにはちゃんと意味があって、種貸社にて商売の種をいただき、楠珺社で種を大きく育て、大歳社で願いを成就、集金するという流れなのです。
浅沢社は特に何か意味があるわけでは無いようなのですが、女性の神様、芸事の神様として、特に女性は住吉大社へ来た際には、必ずお参りする様にと言われています。
楠珺社の大楠
何度訪れても楠珺社の大楠は神々しいです。住吉さんにはこういった神木が沢山あって、大きいとか広いとか数が多いとか、そういう事にただただ圧倒される単純な私にとっては本当に癒される神社です。
時間のある方は、初辰さんの時じゃなく、比較的人の少ない平日にお参りに行くことをおすすめします。
この日は小雪が舞う中のお参りでしたが、来月は桜が咲いてるのでしょうか、今から楽しみです。こうして四季折々のすみよっさんの自然を愛でるのも、初辰詣りの楽しみの一つですね。
楠珺社ののぼり
先に紹介した楠珺社の周りには、ご覧の様なのぼりが沢山奉納されています。
こののぼりは、誰でもお願いすることが出来るのです。毎年5月の初辰大祭の際に、一旗10.000円で楠珺社の社殿の周囲に、芳名の入ったのぼりを一年間奉納していただけます。
初辰さんの招福猫
住吉大社の初辰詣りも、いつの間にか何年もが過ぎて、自宅の玄関の下駄箱の上には楠珺社(なんくんさん)でいただく招福猫が沢山並んでいます。奇数月は左手、偶数月は右手をあげています。
右手を挙げている猫はお金を招く、左手を挙げている猫は人を招く招き猫です。
猫が好きだということもありますが、人を招いてお金を招くまねき猫も大好きで、いつの間にか沢山のまねき猫が手元にあり、中でも目立って福をふりまいてくれるのがこれらの初辰さんの招き猫です。
四十八体揃えると、一回り大きな中サイズの招福猫と交換されます。
中サイズが一対になると、更に更に大サイズの招福猫となります。大サイズの招福猫にも右手猫、左手猫がある訳ですから、一体何年かかるんだろうか、と気が遠くなる長い月日を積み重ねる必要がある訳です、下手をするともう一生かかっても届かないのかもしれません。
大猫が揃うには、まだまだ半分にも届かないけれど、この何年かがあっと言う間だったことを振り返れば、気がつけば大きな物になっているのだろうなと思います。
かんかん照りの青空の下、雨の降る中、小雪が舞う中、それぞれの初辰さん詣りをして、表情豊かな日本の四季の移り変わりの中で八百万の神様の姿を沢山みせていただいたということです、感謝します。
初辰参りも早三年が過ぎ、こんなにも沢山の招福猫が並んでいます。
招福猫が中猫に
更に追記です!
初辰まいりは四年を過ぎて、ご覧の様な中猫となりました。
これから更に四年をかけて、もう一体中猫をいただき、大猫と交換してもらいます。
まだまだ私の初辰さんのお詣りは続きます。
住吉大社の紹介
すみよっさんの太鼓橋
住吉大社のシンボルの一つ、すみよっさんの太鼓橋、と呼んだ方が個人的にはしっくりと来るのですが、どうやら「そりはし」というのも一般的な呼び方のようです。
神様に近づく際には、反橋をわたって罪や穢れを祓い清める手水舎のような意味があるそうです。すみよっさんの場合は橋を渡って直ぐに、手水舎もありますね。また、地上の国と天上の神の国とをつなぐ架け橋として、虹に例えらもするそうです。
豊臣の秀頼が淀君が、という話があるそうですが、淀君が奉納して秀頼がメンテナンスした、という話が綺麗で好きです。
ご存知、住吉大社は海の神様が祀られています。海の神を祀る住吉大社が何故海岸線にないのだろうか?
今、ここが昔は海だったと言われても、今の海岸線ははるか西、と不思議に思うのは間違いありません。とは言え、じっくりと付近を歩けば、なるほど、ここは海だったんだという痕跡をそこかしこに見ることができます。
反橋はその昔、建造された豊臣の時代には、住吉鳥居と対岸の入江を繋ぐ橋だったそうで、現在の池はその名残。石で出来た橋の基礎部分は創建時のもので、木製の橋桁は何度も掛け直され、直近では2009年に行われました。
案外知られてないのですが、浪花の名橋50選や関西夜景100選などにも選ばれていたりもします。もう長い間住吉大社には通っているのですが、実は私、ライトアップされたすみよっさんの太鼓橋をまだ見たことが無かったりします。
住吉大社の夏祭り、神輿渡御祭の最初の見せ場がこの反橋を超える「太鼓橋のお渡り」だそうで、「天から神輿が降ってくる」と言われるその様も、ライトアップと合わせて、ぜひとも見て置きたいと思っています。
立聞社の決意守
住吉大社の初辰さんのお詣りでお馴染みの楠珺さんの側にあるのが立聞社。(ひとつ疑問があるんですけど、立聞社ってなんと読むんでしょうか、「たちぎきしゃ」で良かったのでしょうか)
立聞社の御祭神は天児屋根命(あめのこやねのみこと)。別名長岡社、古くは春日社とも呼ばれていました。
今月の初辰さん詣りでは、立聞社の決意守を納めてきました。決意守と言うのは人生の色々な岐路や思い、勝負の際に、木札に思いを込めて固く心に決意した内容を木札を割って神様に報告するのです。
心機一転、この春に新しいプロジェクトをスタートさせた事もあり、色々と誓をたてました。
小さなお社の神様ですが、禁煙や禁酒を誓った方にも崇敬されていたりするそうで、沢山の方が手を合わせる姿を何時も目にします。
楠珺社の社務所にて500円を収めて木札を受け取り、日付と名前を記します。記載したら、大楠木で決意を誓って今度は立聞社の前で木札を割って、名前と日付を書いた半分は神社に納め、決意守と書かれた半分はこうしてお守りとして持ち帰る、という流れです。
良いもんです、持ち帰った決意守を眺めると決意を新たにという気持ちになって来るのは神様のご利益でしょうか。
住吉大社のパワースポット
パワースポットとして有名なおいとしぼし社のおもかる石も御所御前(ごしょぜんまえ)の「五・大・力」の小石、もちろん住吉さんの御本殿にも手を合わせ、という感じでそれでも全ての摂社末社には手を合わせる事は出来ませんでしたが、たっぷりと二時間ほど。
こうして長い期間、じっくりお詣りして回ると、住吉大社のことは何も知らなかったなと思います。これから長いお付き合いをさせていただくので、住吉さんはたっぷりと紹介出来るかと思います。
住吉大社への地図と駐車場情報
住吉大社の南側に大きな駐車場が用意されています。初辰さんの日には無料で開放されているのですが、満車になることもしばしば。初辰さんの日には、早めのお参りをおススメします。
公共交通機関のアクセスの際には、南海本線の住吉大社駅、南海高野線の住吉東駅、ちんちん電車の阪堺線 住吉鳥居前駅からのアクセスとなります。
住吉鳥居前が一番近くて、次に住吉大社駅、住吉東駅の順に近くなります。