国道1号線の「佐太中町7」交差点から東に向かって、100メートルほどの参道が伸びています。お祭りの際などは、この参道にずらっと提灯が灯されて賑わうそうです。
佐太天神宮について
御祭神は菅原道真公、一柱です。かの時代に道真公が太宰府へ流される途中に、直ぐ側を流れる淀川に船を繋いで滞在したと言われています。
神社は道真公の領地だったとのことで、この地で都からの無実の沙汰が届くことを期待して待っていたとのこと、この「無実の沙汰」が現在の地名の「佐太」となったそうです。
これだけ道真公に縁のある神社ですから、地元はもちろん、道真公を慕う方が各地から参拝に来られるそうです。
佐太天神宮は道真公没後50年後に、道真公が残した木像をご神体として祠を建てたのが由来で、現在の社殿は京都伏見の淀城の城主である永井尚政によって1640年(寛永17年)に本殿が建立されました。
本殿は、江戸時代初期の重要な建造物として大阪府の指定有形文化財に指定されています。
境内
国道沿いにある一の鳥居をくぐって参道を行くと、「愛宕社」「稲荷社」が。
神門をくぐれば歴史を偲ばせる社殿、拝殿に迎え入れられます。
拝殿の前に鎮座する狛犬は、昭和44年生まれの胸を張り喉に鈴があるのが特徴の鈴昭和タイプと呼ばれる狛犬です。この狛犬に詳しい友人が居て、彼の影響で近頃はすっかり狛犬マニアになってしまいました。
北東部は鬱蒼とした鎮守の森に覆われ、大阪府の「大阪みどりの百選」に選ばれています。
天神さんですから境内には、お馴染みの、撫で牛に梅の木も沢山で初春には沢山の人で賑わいます。
境内社には、白太夫社と佐太戎社。蕪村の碑文や神池・菅公水鏡の池、ご神木である子宝の樹や高さが20メートルを越える大楠など、見どころたっぷりの寛げる場所となっています。
残念ながら、昨年(平成30年)の台風のせいか、現在境内は倒木の整備など、この日も作業が行われていました。一日も早い復旧をお祈りします。
御朱印
拝殿を見て左側にある社務所には、いつも神職の方がおられる訳ではなく、用事のある方は宮司宅まで、との張り紙があります。
佐太天神宮には、年に何度か、手を合わせますが、縁が無いなと思いつつ、わざわざ出向いてまで、と思ってしまうので、未だ御朱印はいただけておりません。
画像の通り、色んな御朱印がいただけるようで、次回の参拝時にはと期待しております。
菅公聖蹟二十五拝
佐太天神宮は菅公聖蹟二十五拝(かんこうせいせきにじゅうごはい)と言って、全国の天満宮、天神さん、約12000社の中から、近畿、中国、四国、九州と西日本に点在しており、特に由緒ある25社に数えられることを最近しりました。
一番 菅原院天満宮
二番 錦天満宮
三番 菅大臣神社
四番 吉祥院天満宮
五番 長岡天満宮
六番 与喜天満神社
七番 威徳天満宮
八番 道明寺天満宮
九番 佐太天神宮
十番 大阪天満宮
十一番 露天神社
十二番 福島天満宮
十三番 長洲天満宮
十四番 綱敷天満宮
十五番 休天神社
十六番 曽根天満宮
十七番 大塩天満宮
十八番 滝宮天満宮
十九番 御袖天満宮
二十番 厳島神社 天神社
二一番 防府天満宮
二二番 綱敷天満宮
二三番 太宰府天満宮
二四番 上宮天満宮
二五番 北野天満宮
改めてこうして各社を眺めてみると、神仏に手を合わせ始めたこの数年の間に、既に半分はお参りしたことがあり、御朱印もいただいているので、これから更に、残りの天満宮天神さんとの縁を待ちたいと思います。
アクセスと駐車場
公共交通機関の利用だと京阪守口市駅か大日駅から京阪バスバスに乗り「佐太天神前」下車、ちょっと行きづらいかもしれません。
無料の広い駐車場もあるので、車でのアクセスが圧倒的に便利。
〒570-0002 大阪府守口市佐太中町7丁目16-25